発生状況
麻しん(はしか)は麻しんウイルスの感染によっておこる感染症です。
2020年以降、麻しん(はしか)の報告数は全国的に減少傾向が続いていましたが、2023年に入り、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染伝播事例が報告されています。
今後、更なる症例の増加が懸念されます。
麻しん(はしか)に関する注意情報などについては、下記大阪府ホームページをご確認ください。
症状
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。発疹が全身に広がるまで、高熱が3日から4日間続きます。
感染経路
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染(※1)、飛沫感染(※2)、接触感染(※3)で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
※1 空気感染とは、患者の咳やくしゃみに含まれているウイルスが飛沫核として空気中を漂い、その飛沫核を吸い込むことにより感染します。
※2 飛沫感染とは、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことにより感染します。
※3 接触感染とは、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることにより感染します。
予防
麻しん(はしか)は感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
麻しんワクチンの接種が最も有効な予防方法です。定期接種(※)は必ず受けましょう。
※麻しん風しんワクチンの定期接種:
1期:生後12月から生後24月に至るまで
2期:小学校入学の前年度
医療機関で受診の際の注意点
麻しん患者と接触した後に、高熱や咳、鼻水、発疹などの症状が出て麻しんが疑われる場合は、事前に医療機関にその旨を電話連絡してから受診してください。
【参照ホームページ】