松原市内所在の文化財総合調査1-丹南・来迎寺-

松原市文化財報告第5冊

マツバラシナイショザイノブンカザイソウゴウチョウサ1-タンナン・ライゴウジ-
松原市内所在の文化財総合調査1-丹南・来迎寺-
 

松原市内所在の文化財総合調査1,表紙

編集:公益財団法人 元興寺文化財研究所

発行:松原市教育委員会

刊行:2020年3月25日

判型・製本:A4判、並製本、234頁

重量:930g

販売価格:2,200円(税込)

内容説明

松原市丹南に所在する融通念佛宗寺院の来迎寺(丹南本山来迎寺)は、融通念佛宗中興の法明が河内国に組織した融通念仏集団である六別時のひとつ十箇郷別時の辻本寺院である。江戸時代に丹南藩主の高木氏より寺地を与えられて以降は菩提寺となっている。

本書には、本尊の紙本金泥経字阿弥陀如来来迎図をはじめ文化財総合調査で確認された文化財を掲載している。銘や古文書により19世紀初頭に天王寺仏師田中康寛へ注文し遷座するまでの詳細な経緯が判明した毘沙門天立像及び弁財天像、寄進者名により18~19世紀にかけての檀家など有縁者の変化を読み取れる大般若経及び観音経、これまで知られていなかった丹南藩士関係墓石など内容は多岐にわたる。なかでも、文亀2年(1502)に真言僧の行慶が企図し制作された融通念仏縁起絵巻は、永徳・至徳年間(1381~87)に良鎮が勧進した肉筆本を祖本とし、その施主が大和国葛下郡片岡東の中臣俊章というこれまで知られていなかった人物であることなどがわかり、貴重である。

これらは、実態不明な近世以前の融通念佛宗の姿だけではなく近世教団確立過程の中本山寺院の姿についても知ることができる歴史資料である。

報告書カラー図版 来迎寺 経字阿弥陀如来来迎図
カラー図版 来迎時 融通念仏縁起絵巻

目次

序文

目次・例言

調査の経緯と目的 pp1-2

来迎寺の略史と現状 pp3-4

図版(カラー) pp5-44

諸堂概観 pp5-6
彫刻 pp7-16
絵画 pp17-34
工芸品 pp35-36
染織品 p37
聖教 pp38-40
木札 p41
絵図 pp42-43
石造物 p44

図版(モノクロ) pp45-124

彫刻 pp45-55
絵画 pp56-91
工芸品 pp92-102
染織品 pp103-105
位牌 pp106-111
聖教 p112
木札 pp113-115
絵図 p116
石造物 p117-124

解説・目録 pp125-216

(一)彫刻 pp125-134
(二)絵画 pp135-147
(三)工芸品 pp148-153
(四)染織品 pp154-158
(五)位牌 pp159-166
(六)聖教 pp167-195
(七)木札 pp196-199
(八)絵図 pp200-202
(九)石造物 pp203-216

参考史料 pp217-227

凡例 p217
一、来迎寺文書 pp218-224
二、松川家文書 pp224-225
三、大阪府立大学上方文化研究センター所蔵『河内国丹北郡三宅村橋本家旧蔵文書』 pp226-227

特論 諸仏山来迎寺蔵紙本著色 融通念仏縁起絵巻 pp228-234

一、書誌的事項 p228
二、絵巻の構成 pp228-233
三、奥書・画風と制作年代について pp233-234
四、奥書の考察と来迎寺本の意義 p234

奥付