立部遺跡
(たつべいせき) 松原市柴垣2丁目、立部1から5丁目所在
市域南部、羽曳野市との市境界に接して広がる縄文時代から中世にかけての遺跡です。集落遺跡でもありますが、寺院や、河内鋳物師に関係する鋳造関連遺構・遺物、古代の墓跡も見つかっています。
発掘調査では、古墳時代後期から飛鳥時代、奈良時代、平安時代、中世といった各時代の掘立柱建物群跡が発見されており、脈々と集落が営まれていたようです。
また鋳物製造の際に必要な粘土を採掘した跡や鋳物製造で廃出される鉄滓(てっさい)を廃棄した土坑なども溶鉱炉の破片や鍋や釜の鋳型の破片などとともに発見されていて、中世においては鋳物生産の一拠点であったことがわかりました。
立部古墳群と同じ場所では、飛鳥時代~平安時代前期の墓が見つかっており、在地氏族の墓地であると考えられます。
遺構

平行して走る2条の溝跡(古道跡?)

粘土採掘土坑

斜向道・地上に残る土地区画と溝跡の写真

溝跡近景

調査の様子

土師器皿出土状況

瓦器椀出土状況

瓦器椀出土状況

土師器皿埋納状況

鋳型出土状況

掘立柱建物

火葬墓ST1004
出土遺物

瓦器椀

瓦器椀

瓦器椀

瓦器椀

井戸から一括して出土した瓦器椀

瓦器皿

瓦器皿

土師器皿

穿孔のある土師器皿

土師器高台付杯

軒丸瓦

土師器杯
松原市教育委員会が発掘調査を実施した立部遺跡・立部古墳群跡の調査報告書は、全国遺跡報告総覧で閲覧いただけます。
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