丹比大溝
(たじひおおみぞ)
松原市河合、松ヶ丘、上田、新堂、西野々、一津屋所在
平成3年(1991)、上田町遺跡の一角で行った発掘調査で、飛鳥時代に開削されたと思われる幅10メートル、深さ3メートルもの大溝跡が発見されました。この大溝跡を本市一帯の古名に因み、「丹比大溝」と命名しました。また同時にかつてよりその存在が確認されていた河合地区の大溝跡も合せて「丹比大溝」と呼称することとしました。
南河内地域では、羽曳野市の古市古墳群内に「古市大溝」と呼ばれる古代の大溝跡が存在しており、南河内地域で日本書紀や古事記に見られる国家規模の大溝開削事業が行われていたことが知られています。おそらく丹比大溝も同様に開削された大溝と考えられます。しかしながら両大溝の開削目的が、付近一帯の水田潅漑であったのか、難波から飛鳥に通じる舟運を目的とした運河であったのかは、未だ議論が分かれるところです。
遺構



出土遺物










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