たばこの煙とは?
たばこの煙には、ニコチン・ヒ素・カドミウムなどの200種類以上の有害物質が含まれており、これらの有害物質は、身体に吸収され全身の臓器に影響を与えます。たばこの煙の有害物質が血液に乗って運ばれ、胃がん・食道がん・子宮がん・乳がんなどのがんのリスクも高まります。また、がんのみではなく、心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクも高まります。
受動喫煙とは?
受動喫煙とは、他人の喫煙によりたばこから発生した煙を自分の意志とは関係なく吸い込んでしまうことです。受動喫煙は、喫煙者よりも健康被害が大きいとされています。
その中でも乳幼児の影響としては、呼吸器感染症や喘息の悪化、慢性呼吸器症状などがあります。
こどもと妊婦への影響について
妊娠中の喫煙は、おなかの中の赤ちゃんに酸素や栄養を送ることを妨げ、流産・早産・低出生体重児・乳幼児突然死症候群・喘息など、こどもの健康に大きく影響することがわかっています。出産後の喫煙も、赤ちゃんの受動喫煙は乳幼児突然死症候群や中耳炎、気管支炎にかかる可能性が高くなります。また、喫煙直後の授乳は、ニコチンが母乳から赤ちゃんに移行し、赤ちゃんの睡眠を妨げるともいわれています。
なぜたばこを吸ってはいけないの?
それは、『やめられない』からです。
一度吸ってしまうとやめられないのは、ニコチン依存症という脳の病気です。
ニコチン依存症になると身体への影響はもちろん、たばこ代にお金もかかります。
例えば、1箱600円のたばこを1日1箱吸うとしたら1か月で18,000円、1年で216,000円になります。
さらに20歳から60歳まで喫煙した場合、8,640,000円の資産をたばこ代に使うことになります。
手を出してしまったら最後。吸わないことが肝心です。
こどもにたばこを吸わせないために
たばこをやめるのは難しい。だからこそ保護者の方には、こども達にたばこを吸い始めないよう伝えておくことが大切です。
軽い気持ちで、「ちょっとぐらい」「一本だけ」で、吸い始めると、依存性が高くやめられなくなります。吸い始める年齢が若いほどニコチンへの依存度も高い人が多くなります。
身体への悪影響もあります。吸い始める年齢が若いほど、がんや虚血性心疾患などの危険性がより高くなります。
さらに、集中力や持久力が低下し、学校生活、社会生活にも影響が出ます。
保護者の方は、もし、こどもが友達、先輩に、たばこを誘われた時のために、たばこの断り方を一緒に考えてみませんか。
たばこの断り方の例
・臭くて嫌い
・集中力が下がるから嫌
・体力が無くなるのが困る
・肌が荒れるから嫌
・お金がかかるから
家庭でたばこについて、こどもと話し合う機会をもってみてください。
たばこをやめたいと思ったら
禁煙を始めて、ニコチン依存による離脱症状のピークは2~3日、通常1週間ほどで消失します。
まずは3日間、できそうなものにチャレンジしてみましょう。
1.吸いたくなったら別のものに置き換える。
深呼吸をする、身体を動かす、お茶や水を飲む、お菓子(飴・ガム・グミなど)を食べる、歯磨きをする、など。
2.吸いたくなる機会を避ける。
どんな時にたばこを吸いたくなりますか?そんな時を避けましょう。
食後なら食べ終わったらすぐ動く、飲み会なら禁煙し始めは飲み会を避ける、など。
3.生活習慣を見直す。
毎日の生活習慣の中で、たばこを吸うルーティーンがある場合は、その習慣ごと見直してみましょう。
禁煙相談の案内
市では、禁煙したい方に対して、禁煙方法を一緒に考え、サポートします。市の禁煙相談をご希望の方は、地域保健課までご相談ください。
まずはニコチン依存度のチェックをしてみませんか?
禁煙外来の紹介
ニコチン依存度が中程度~高い人は、一人で禁煙するのが難しい場合があります。その場合は、禁煙補助剤を利用したり、医師による禁煙指導が受けられる禁煙外来もあります。
(健康保険による禁煙治療)
健康保険での禁煙治療は、12週間で5回の診察をうけます。禁煙治療には以下の条件があります。
・ただちに禁煙しようと考えている
・ニコチン依存症と診断される
・禁煙治療の同意書に署名
・35歳以上の者については、1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上