令和5年(2023)10月15日に開催された鋳造遺跡研究会で、文化財課職員が発掘調査成果を「河内鋳物師の里・大阪府松原市の鋳造関連遺跡」というタイトルで報告しました。
竹内街道沿いにある立部遺跡や丹南遺跡では、鋳物生産に関する遺物が発見されており、河内鋳物師の工房が付近にあったと考えられています。鋳物生産に関する遺物は、土器のような生活雑器とは異なり特定の遺跡でしか出土しないため、正確な評価が困難です。今回、研究者が集まる会で成果を報告したことにより、専門的な見地からご意見をいただくことができました。
発掘調査の成果については、正式な報告書を刊行するため、整理作業を進めていく予定です。なお、報告に使用したスライド資料については、「全国遺跡報告総覧」のウェブサイトから閲覧とダウンロードが可能です。よろしければ、ご覧ください。
全国遺跡報告総覧(外部サイト)に移動して、スライド資料を閲覧・ダウンロードする

丹南遺跡(丹南3丁目)の溶解炉が出土した土坑

丹南遺跡(丹南4丁目)の鋳造関連遺物が出土した土坑

立部遺跡(立部5丁目)で見つかった粘土採掘土坑群

立部遺跡(立部5丁目)の鉄滓が捨てられた土坑