「素敵に生きよう」vol.3

更新日:2018年12月13日

素敵に生きよう Vol.3(2000年9月号広報掲載)

いくつになってもチャレンジする気持ち 持ち続けませんか。

 「60歳をすぎて孫のためにでなく、自分のためにピアノを買ったんです」と高齢者のピアノ発表会でのコメント。演奏後、わが子より若い先生に抱きかかえられて、うれし涙を流す人も。

 90歳を超えた現役プロスキーヤー、三浦敬三さん(三浦雄一郎さんの父)が立山滑降にむけてトレ-ニングに励む姿。どちらもテレビが紹介していた高齢者の素敵な姿です。

 生き生きと趣味に生きる人、自分の長年の経験・知識を生かしてボランティアや地域活動に励んでいる人など、いままでの高齢者とは少し違うさまざまな生き方をする高齢者が増えています。

高齢社会 それは人生の先輩が増えること

 30年前の高齢者は人口の7.1%、現在では、17.2%(おおむね6人に1人が65歳以上)にとわが国の高齢化は世界でも類を見ない速さで進んでいます。21世紀になっても高齢化は進み、2015 年には高齢化率は25.2%、第1 次ベビーブームの世代が65歳を迎え、人口の4人に1人が高齢者となることが予測されます。

 また、保健・医療の発達で、人生80年時代を迎えたともいわれていますが、健康に気をつけていれば、百歳の長寿も決して夢ではないのです。(百歳を超える人は現在1万数千人を超えています)

 高齢化社会がくることが、あたかも悪いとのイメージを持ちがちですが、決してそうではありません。また、高齢者を弱い存在、手を差し伸べるだけの対象として見ていないでしょうか。

 年齢を重ねることによる判断能力の低下や身体機能の減退は個人差があり、さまざまなサービスを必要とする高齢者が増加しているのも事実です。しかし一方で、幾つになっても、趣味・仕事・経済・社会など、どんなことにも関心を持ち、好奇心・チャレンジ精神を忘れず、取り組んでいる高齢者もたくさんいます。

 高齢社会を迎えるということは、このような意欲的な人生の大先輩がたくさん増えることと考えてみてはどうでしょうか。

 高齢者一人ひとりが生きがいを持って暮らせるよう支援するとともに、高齢者がそれぞれの経験や、能力を生かし、社会を支える大切な一員として自立し、社会活動に参加できる社会づくりが、今求められています。

 だれもが生涯を通じて自立し、多様な生き方を選択し、自分らしく暮らしていける社会を創り上げていきたいものです。

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