松原市史 第1巻 本文編

（まつばらしし だい1かん ほんぶんへん1）

 市域周辺の自然地理と原始・古代から近世に至るその歴史について考古学、歴史学、地理学、民俗学等あらゆる方面から解説。

 松原市域のみならず周辺地域の歴史研究においても必須のアイテム。特に条里制と古代の古道に関する論説は必読。

(注意)題字は、故末永雅雄顧問の筆によるものです。

「松原市史 第2巻 本文編2（近現代編）」とセットでどうぞ。

松永貞徳・三田浄久短冊（三田家所蔵）

• 松原市域航空写真（昭和30年ごろ撮影）
• 埴生山岡上墓（大塚山・「諸陵周垣成就記」）
• 雄略天皇陵（「河内鏡名所記」）（三田家所蔵）
• 依網池図（大依羅神社所蔵）
• 『倭名類聚抄』の河内国部分（天理大学図書館所蔵）
• 大宝二年美濃国味蜂間郡戸籍（正倉院所蔵）
• 行基年譜（東京大学史料編纂所所蔵）
• 明応2年御陣図（福智院文書）
• 美原町真福寺遺跡出土の梵鐘鋳型・鏡鋳型（大阪府文化財センター提供）
• 狭山池分水図（狭山池土地改良区事務所所蔵）
• 年貢皆米納願（妻屋家文書）
• 寛永10年更池村免定（田中家文書）
• 布忍神社の旧扁額
• 更池村家数・人数万改帳（田中家文書）
• 北山橘庵筆蹟

1. 松原市の成立とその位置
2. 松原市の地形
3. 地形発達と地質

1. 松原市の気候環境
2. 松原市の植生

1. 遠古の文化
2. 大塚山古墳

1. 松原市域の考古地理的概観
2. 旧石器時代人の生活
3. 農耕生活のはじまり
4. 古墳をめぐる諸問題

1. 土地の開発
2. 丹比邑と古道
3. 丹比野と丹比柴籬宮
4. 依網屯倉
5. 古道と内乱
6. 丹比地方の氏族

1. 律令制と民衆
2. 行政区画と駅
3. 条里制
4. 河内鋳銭司
5. 行基の活動
6. 松原の古代伝説
7. 飢饉と旱害
8. 正倉院文書にみえる人びと
9. 河内の物産と丹比郡
10. 丹比郡の式内社

1. 荘園化の傾向
2. 荘園の整理
3. 古代の寺院

1. 荘園の発達
2. 寺院と仏教
3. 丹南の鋳物師
4. 武士の進出

1. 南北朝内乱と松原
2. 荘園の衰退
3. 守護畠山家の分裂・闘争
4. 三好氏と織田信長の河内平定
5. 中世の城砦

1. 豊臣政権と太閤検地
2. 延宝検地
3. 大阪の陣と松原地方
4. 幕藩領主の農民支配

1. 所領の変遷
2. 領主と村役人
3. 人口の推移

1. 農業の発展
2. 水利と潅漑
3. 商品生産と流通
4. 国訴の展開

1. 幕領の貢租
2. 延宝検地と貢租徴収
3. 貢租の変遷
4. 米納と銀納

1. 川の付替えの願いと反対運動
2. 工事の概要
3. 新田の開発

1. 長尾街道・竹の内街道と高野街道
2. 剣先船の就航
3. 助郷村とその抵抗

1. 災害と農民生活
2. 農村構造の変化
3. 村方騒動

1. 被差別部落の形成
2. 差別の強化
3. 農業生産と年貢負担
4. 斃牛馬の処理をめぐって
5. 行刑の下働きと興行管理
6. 竹皮値下げ闘争
7. 被差別部落の人口

1. 社寺と信仰
2. 年中行事
3. 農村の文化
4. 学者と文人

1. 幕末の世相
2. 明治維新と松原

体裁：A5判 頁868 図58 表166 写真240 付松原市域遺跡地図（1万分の1）
ハードカバー・ケース入り
執筆・編集：
自然地理編 桑原公徳、足利健亮
考古編 末永雅雄、嶋田 暁
古代編 直木孝次郎、足利健亮、出水睦巳、宮川 満
中世編 宮川 満
近世編 山口之夫、森 杉夫
発行：昭和60年（1985）12月10日
価格：5,500円(税込み)