若者に夢を与える「学生社員制度」(旭紙工株式会社)
旭紙工株式会社の「学生社員制度」とは
地方に住む若者が経済的事情から夢をあきらめることがないように応援するため、地方から大阪府内に一人暮らしを始める人(大学や専門学校に通う人など)を対象とした学生支援制度です。学業を優先した原則1日5時間勤務で、寮完備、昇給・賞与等あり、貸付金制度や進級・卒業祝い金など金銭面のサポートも受けることができ、卒業後の就職先は、旭紙工株式会社に限らず自由です。
学生社員制度について、旭紙工株式会社の代表取締役社長 橋野 昌幸 様 にインタビューをさせていただきました。
このような学生社員制度を作られたきっかけは?
ある日、とある飲食店に訪れた際に、ヒントとなるようなチラシを目にしたことがきっかけでした。我々のような製造業にも応用できるのではないのかと考え、社会貢献活動の一環としてこの制度を考案しました。
学生には手厚い制度ですが、会社にメリットはありますか?
昨年度より導入された働き方改革を踏まえ、従来、社員が時間外労働をしていたところを学生社員に従事してもらうことで、コストの削減や社員の健康維持につながります。また、会社として発展していくためには、人材育成が必要です。人材を育てるためには、幅広い世代の社員がいて、若手社員がさらに若い社員を教えていくことが大切だと考えています。そのため、この制度により若手社員の育成にもつながると信じています。
旭紙工株式会社
代表取締役社長 橋野 昌幸 様
会社紹介
インタビュアーからのコメント
一般的に名刺交換にかかる時間は、おおよそ5秒。その中で印象的な製品に仕上げるために自由な発想で名刺を作成されるほか、様々な印刷物を製作されています。
旭紙工株式会社の近くに寮があり、そこでのアルバイトも決まっており、職場で様々な世代の方と交流ができ、また、寮には体調がすぐれないときには様子をうかがいサポートしてくれる人もいるので、親元を離れて一人暮らしをさせる親御さんにとっても、安心して子どもを送り出せる制度だと感じました。
橋野社長は、昨年度(令和元年度)から西日本を中心に離島も含め各地の高校を巡り、進路指導の先生などに学生社員制度について紹介しているとのことです。