水道の財政状況
上水道では、利用者のみなさまに安全な水を安定的に供給するため、浄配水場の運転・管理、水質管理、漏水修理及び耐震化を考慮した配水管の更新工事などのさまざまな業務を行っています。そして、この業務に係る経費は、みなさまにお支払いいただいている水道料金によってまかなわれています。この制度は「独立採算制」と呼ばれ、水道事業など「地方公営企業」の経営の基本原則として定められ、地方公共団体が果たすべき役割である「公共の福祉の増進」に企業の経済性を発揮するために定められた制度です。
このように、事業を着実に実施するためには水道料金が収入の根幹となりますが、少子化や核家族化等による人口の減少、節水意識の浸透及び生活様式の変化等により水需要は減少傾向にあります。このような状況の中で上水道では、財政健全化計画を策定し事務事業の効率化、徹底した内部努力を実施し、より一層の創意工夫を重ねながら、コストを可能な限り縮減し、効率経営と多様化する利用者ニーズを反映したサービスの提供を目指してまいります。
令和6年度予算の概要
令和6年度予算は、水道事業収益2,570,700千円、水道事業費用2,409,900千円、収支差引+160,800千円を計上しています。
資本的収支としましては、収入として109,600千円、支出として737,300千円を計上し、収支不足分の627,700千円につきましては、損益勘定留保資金等で補てんするものです。
また、事業についてですが、災害に強い強靭な配水管網の構築をめざし、市内配水の大部分を占める丹南浄水場における配水ポンプ設備の更新事業及び継続的に配水管路の更新事業等を進めることで、今後も安心・安全で災害に強い水道を目指してまいります。
令和6年度予算編成過程
市民との協働による施策の展開や今後のまちづくりのため、市民に対する積極的な情報公開の一環として予算編成過程の情報を公開します。
令和6年度水道事業会計【予算要求ベース】 (PDFファイル:73.4KB)
令和4年度決算の概要
令和4年度の水道事業収益は、2,374,743千円で前年度に比べ12,817千円の減少となりました。営業収益のうち給水収益は、1,977,835千円で前年度に比べ5,353千円の増加となりました。
水道事業費用については、2,156,530千円で、前年度に比べ14,441千円の増加となり、収支差引218,213千円の当年度純利益を計上することとなりました。
資本的収支については、収入32,234千円、老朽管更新工事等の支出968,517千円となり、この収入額と支出額の差936,283千円の不足額は、企業会計のルールに従い当年度分損益勘定留保資金及び建設改良積立金等で補填いたしました。
令和4年度決算書(上下水道事業) (PDFファイル: 820.9KB)
令和4年度決算の概要(水道事業) (PDFファイル: 311.8KB)
経営比較分析表
経営及び施設の状況を表す経営指標を活用し、府内市町村(政令市除く・一部事務組合含む)の経年比較や他公営企業との比較、複数の指標を組み合わせた分析を行うことで、経営の現状及び課題を的確かつ簡明に把握し、今後の見通しや課題への対応に活用するための分析表を掲載しています。
参考URL
(大阪府内各市町村の経営比較分析表が掲載されています。)