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適正な服薬管理ができていますか?ー高齢者のポリファーマシーについてー

更新日:2022年11月28日

高齢になると複数の疾患を抱えることでくすりの数が増えてきますが、複数の医療機関を受診している場合や、処方薬以外に市販薬・サプリメントなどを飲む場合には、必ず医師や薬剤師に伝えましょう。

ポリファーマシーについて

ポリファーマシーとは、多くのくすりを服用することにより、薬物との因果関係がはっきりしないものを含め、患者に生じたあらゆる好ましくない、あるいは意図しない症状(副作用)などを起こすことですが、多剤服用そのものが悪いことではなく、服薬に関する患者ごとの全体把握ができていない場合があることなどが原因として考えられます。

適正な服薬にむけて

例えば、副作用の一つである「ふらつき・転倒」や「物忘れ」が将来の生活に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。医師や薬剤師に、使用しているくすり・サプリメントをすべて伝えたうえで、指示通りに服用することが大切です。

また、くすりについて疑問があれば、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。

【1】使っているくすりは必ず伝えましょう

かかりつけの医師や薬剤師に相談するときのほか、特に病気ごとに異なる診療科・医療機関を受診している場合や複数の調剤薬局(薬剤師)を利用している場合には、使っているくすりの全てを必ず伝えましょう。くすり以外で毎日飲んでいる健康食品やサプリメントがある場合も同様です。

また、医師や薬剤師にくすりの服用状況を正確に伝えるために、おくすり手帳を1冊にまとめることが、とても大切です。

【2】勝手にくすりをやめたり、減らしたりしない

くすりが多いからといって自分の判断で減らすべきではありません。医師や薬剤師にくすりの服用状況を正確に伝えたうえで、処方されたくすりを「きちんと使うこと」「勝手にやめないこと」が大切です。くすりの飲み忘れや勝手にやめてしまうことで、病状の悪化を招く可能性があります。

松原市の取組

服薬情報を市民に通知し薬剤師等への相談を促進

松原市では、複数の医療機関を受診し、かつ一定以上の薬を服用している高齢者の方に、「服薬情報のお知らせ(お薬相談通知書)」を送付し、医師や薬剤師への相談を促すなど、松原市医師会や松原市薬剤師会との協働の取組を進めています。

 

松原市と株式会社データホライゾン、株式会社ディ・エヌ・エーが、高齢者の転倒予防をはじめとしたヘルスケア分野に関する連携協定を締結(令和4年7月)

 松原市は、健康寿命の延伸や医療費の適正化への貢献を目指す民間の事業者と、"ヘルスケア分野に関する連携協定"を締結し、民間の知見や技術を活用した"ポリファーマシーの理解促進"に向けた先進的な分析業務等に取り組んでいます。

令和4年度 多剤服用による高齢者の骨折リスクの分析結果について

多剤服用と骨折の関係に関する分析を行った令和4年度の結果を報告します。(三者共同プレスリリース記事)

このデータ分析においては、多剤服用者(*)の骨折発生率は、非多剤服用者の約2倍であることが分かりました。

今後も高齢者の多剤服用による転倒・骨折リスクの分析等を行い、QOL(生活の質)や要介護認定との関係性等についても分析を行う予定です。

(*)多剤服用者:複数の医療機関で14日以上処方され、65歳以上は6剤以上、75歳以上は9剤以上の薬剤を処方されており、一元管理できていない可能性のある者

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お問い合わせ

松原市 健康部 医療支援課

〒580-8501大阪府松原市阿保1丁目1番1号

電話:
072-334-1550(代表)
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