子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の予防接種について
HPVワクチンは国によって子宮頸がんを予防する効果が認められたため、平成25年4月1日より定期予防接種として実施していますが、因果関係が不明ながら持続的な疼痛等が接種後に報告されたことから、厚生労働省より「副反応の発生頻度がより明らかになり、適切な情報提供ができるまでの間、積極的な接種の勧奨を差し控える」との通知を受け、同年6月14日から積極的な接種勧奨が差し控えられていました。 しかし、最新の知見を踏まえ、HPVワクチンの安全性に特段の懸念が認められず、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和3年11月に積極的な接種勧奨を再開することが決定されました。
接種を希望される場合は、予防接種の効果・予想される副反応等について保護者様及び接種する本人も理解した上で接種してください。
子宮頸がんとヒトパピローマウイルス感染症について
子宮頸がんとは、女性の子宮の入り口(頸部)にできるがんのことです。 自覚症状はほとんどありませんが、進行すると茶色のおりものや月経に関係のない出血、下腹部の痛み、性行為の際の出血等の症状が現れます。 子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが原因で発症します。 HPVには多くの種類がありますが、このうち15種類が子宮頸がんのハイリスクに分類されています。 現在使用されているワクチンは、すべてのHPVの感染を防ぐものではありませんが、子宮頸がんの原因の50%~70%を占める16型・18型の2種類のウイルス感染を予防します。 HPVに感染しても、多くの場合自然に検出されなくなりますが、一部が数年~数十年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。
定期接種について
【接種対象及び回数】
松原市に住民票がある人で小学校6年生から高校1年生相当の年齢の女子
(標準的な接種時期は中学1年生)
計3回接種
キャッチアップ接種について
1.キャッチアップ定期接種
HPVワクチンの積極的勧奨の差控えにより接種機会を逃した方に対して、公平な接種機会を確保する観点から、従来の定期接種の対象年齢を超えて定期接種を行うことになりました。
【対象】
●松原市に住民票がある人で平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女子
※例年、市独自助成対象者である高校2年生、3年生相当の方はここに含まれます。
●過去にHPVワクチンの3回の接種を完了していない人
2.松原市独自キャッチアップ任意接種
松原市では積極的勧奨が差控えられた期間の内に、松原市独自助成対象者(任意接種)であった下記の対象についても、同期間に同様に公費助成を行います。
【対象】
●松原市に住民票がある人で平成7年4月2日から平成9年4月1日生まれの女子
●過去にHPVワクチンの3回の接種を完了していない人
※任意接種の場合、健康被害が生じた場合に予防接種法に基づく補償を受けることができません。(医薬品副作用被害救済制度は適応されます)
HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会をご提供します (PDF 316KB)
全3回接種完了まで約6か月間が必要です。
令和6年9月30日までに1回目を接種してください。
接種方法
下記の取扱い医療機関でご予約のうえ接種してください。
R6予防接種実施医療機関一覧0501 (PDF 91.4KB)
【接種の際に必要なもの】
・母子健康手帳
・本人確認書類(マイナンバーカード、子ども医療証、健康保険証、運転免許証など松原市の住所がわかるもの)
【接種費用】
無料
【13歳~15歳の方の保護者同伴について】
・13歳~15歳の方は原則として、保護者は同伴してください。
同伴が難しい場合は事前に医療機関もしくは地域保健課に予診票を取りにきていただき、予診票の保護者の自署欄の署名に加え、下記の「子宮頸がん予防ワクチンの予防接種を受けるに当たっての説明」をよくお読みいただいた上で、「子宮頸がん予防ワクチン予防接種予診票(保護者が同伴しない場合)」(予診票添付文書)をダウンロードしていただき、この用紙にも署名し接種当日に接種医療機関へお子さんが持参してください。
※保護者の同伴が必要かどうかは必ず接種医療機関に確認してください。
※12歳の方は保護者の同伴が必要です。
子宮頸がん予防ワクチンの予防接種を受けるに当たっての説明 (PDFファイル: 297.1KB)
子宮頸がん予防ワクチン予防接種予診票(保護者が同伴しない場合) (Wordファイル: 25.3KB)
子宮頸がん(HPV)ワクチンキャッチアップ接種開始に伴う償還払いについて
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種の開始に伴い、自費で予防接種を受けた以下の対象者に対して1人あたり最大3回分、接種費用の一部を払い戻します。
・対象者
1.平成9年4月2日から平成19年4月1日までの間に生まれた女子であって、定期接種対象年齢を過ぎて自費でHPVワクチンを任意接種で受けた方。
→令和4年4月1日時点で松原市に住民登録がある方。
2.平成7年4月2日から平成9年4月1日までの間に生まれた女子であって、松原市独自助成(当時高校2年、3年生)の任意接種対象年齢を過ぎて自費でHPVワクチンの接種を受けた方。
→償還払い申請日(請求時)に松原市に住民登録がある方。
※1.2いずれも対象となるワクチンは2価(サーバリックス)、4価(ガーダシル)です。
また、他の市町村の補助を受けておらず、国内接種したものに限ります。
・申請期間
令和7年3月31日まで
・申請方法
下記、様式第1号(松原市子宮頸がん予防ワクチン接種費用償還払金支給申請書兼請求書)を印刷、ご記入のうえ、以下の書類を揃えて、地域保健課窓口で申請してください。
〇接種記録が確認できる書類(1か2のいずれかを提出してください。いずれもない場合は3を提出してください。
1.母子健康手帳「予防接種の記録」欄が記載されているもの
2.申請する予防接種済証(予診票)
3.下記、様式第2号(松原市子宮頸がん予防ワクチン接種費用償還払い申請用証明書) ※接種した医療機関で記入してもらってください。
〇接種を受けた方の氏名・住所・生年月日が確認できるもの
※申請時住所記載のマイナンバーカード、運転免許証、健康保険証等
〇接種費用の支払いを証明する書類(接種したワクチンの内訳が分かる領収書又は支払証明書)
※原本に限ります。
※内訳の記載がない場合は、明細書もご提出ください。
・償還金額
〇領収書等接種費用を証明できる書類を提出した方
市の設定する上限額の範囲内で払い戻しする。 ※実費負担額が上限を下回る場合は、実際に支払った額が払い戻し額となります。
〇紛失等により提出できない場合は、払い戻し額は1回15,000円となります。
※予防接種以外の費用(接種のための交通費など)は払い戻しの対象外です