AED(自動体外式除細動器)
(1)AEDを用いた除細動(電気ショック)の重要性
AEDを用いた除細動を早く行うことが、救命のためにどれほど重要なのでしょうか?
心臓が停止すると、4分以内で脳に障害が発生します。また、元気だった人が心疾患、特に心筋梗塞などが原因で突然倒れたような場合には、その心臓のリズムは、心室細動と呼ばれる種類のものが多いことも知られています。 人工呼吸や心臓マッサージを直ちに始めることは、脳に発生する障害を遅らせることができ、とても大切なことです。しかし、心室細動と呼ばれる状態を取り除き、心臓のリズムを正常な状態に戻すためには、心臓に電気ショックを加える「除細動」(細動を除くという意味)を、早期に行うことが最も適切な処置なのです。除細動の実施は、心臓が停止してから5分以内に行うことが、蘇生ひいては社会復帰させるために大変重要なことです。
(2)心室細動とは・・・
心室細動とは、心臓の筋肉が不規則にブルブルと震え、全身に血液を送り出すというポンプの役割を心臓が果たせない状態であり、そのまま放置すると死に至ります。
(3)心室細動の時間経過による生存退院率
心室細動になってから除細動を行うまで、1分間遅れると、7%から10%の割合で生存退院率が下がります。救急車が到着するまでに全国平均では6分間要します。
(4)AEDの種類と機能について
AEDは、コンピューターによって傷病者の心臓のリズムを自動的に調べて除細動(電気ショック)が必要かどうかを自動的に決定するとともに、どういう操作をすべきかを音声メッセージで指示してくれます。
除細動(電気ショック)が必要なときに限って音声メッセージにより具体的に指示が出される仕組みになっており、安全性が十分に確保された機器です。
平成16年7月より医療従事者以外の人でも使用できるようになりました。
※消防署では、救急車が到着するまでの、わずかな時間に適切な応急手当ができるように講習会を開催しています。 いざという時のために、応急手当を身につけましょう。 072-332-3104
消防署救急係まで