池内遺跡

更新日:2018年12月13日

(いけうちいせき)

松原市天美東5丁目所在

 

 市域の北西部に位置する遺跡で、近年、阪神高速道路大和川線の建設工事に伴って、大阪府教育委員会・財団法人大阪府文化財センターが、大規模な発掘調査を行いました。この調査では、弥生時代前期の水田跡と周囲を溝で囲まれた環濠集落が発見されましたほか、平安時代後期(10から11世紀)の屋敷跡や屋敷境の道路なども発見されました。市内では、弥生時代前期の土器が出土することは今までもありましたが、集落遺構としては、初めての発見で、市域での人々の居住生活がこの時期にまで遡ることがわかった画期的な発見でした。
 また平安時代後期の屋敷跡は、溝で囲まれた敷地内に大規模な掘立柱建物が数棟建つもので、当時のこの地域の支配者層の屋敷であったと考えられます。条里制の地割とも一致するところがあり、当時のこの地域の水田経営のありかたを考える上で貴重な資料となります。

財団法人大阪府文化財センター主催の現地説明会 平成18年(2006)1月21日

池内遺跡現地説明会、平安時代後期の屋敷地
池内遺跡現地説明会、平安時代後期の屋敷地
池内遺跡現地説明会、出土遺物の展示(黒色土器と土師器)

財団法人大阪府文化財センター主催の現地説明会 平成19年(2007)1月27日

池内遺跡現地説明会、弥生時代前期の環濠集落
池内遺跡現地説明会、弥生時代前期の集落の環濠
池内遺跡現地説明会、出土遺物の展示(弥生土器)
池内遺跡現地説明会、出土遺物の展示(弥生土器)

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