(かわちのくにたんぽくぐんひがしだい(ひがしたい)むらのこうちのへんせん(ぶんろくけんち・えんぽうけんち・かんせいかんそんちょう・めいじちせきずのだんめんをつなぐ))
当号は、市内東新町に所在する旧東代村を取り上げ、現在に伝わる検地帳やその他の土地関係史料、地籍図などを整理し、耕地と屋敷がどのような過程をたどって明治を迎えたかを概観し、具体的に把握することによって近世村落の理解を深めようとする試みの一部である。
また加えて、史料編として「東代村延宝検地帳」も合せて収録しており、江戸時代初期の都市近郊の村勢がわかる近世史研究の基礎史料となる一書である。
「松原市史研究紀要第2号 河内国丹北郡三宅村延宝検地帳」、「松原市史研究紀要第5号 河内国丹北郡別所村延宝検地帳」とあわせてどうぞ。
内容
口絵写真(カラー)
東代村溜池図(年不詳)
口絵写真(白黒)
- 延宝6年(1678)東代村検地帳 首・尾部分
- 寛文9年(1669)と推定される東代村絵図
翻刻
史料編 河内国丹北郡東代村延宝検地帳
解説
- 河内国丹北郡東代(東田井)村の耕地の変遷
- 文禄検地・延宝検地・寛政旱損帳・明治地籍図の断面をつなぐ
はじめに
- 史料について
- 明治10年代の東代村概観
- 江戸時代の東代村
- 文禄と延宝の間
- 第1表 明治17年土地台帳の記載
- 第2表 明治17年における土地所有(個人持分)
- 第3表 延宝←→寛政←→明治耕地各筆対比試案
- 第4表 寛政6年における土地所有
- 第5表 寛政6年の耕地名寄せ
- 第6表 寛政9年(1797)宗門帳の戸口
- 第7表 延宝検地時の田畑所有
- 第8表 延宝6年(1678)検地帳名寄せ
- 第9表 文禄・延宝耕地対照表
- 第10表 文禄期村内地主の屋敷と耕地
- 第11表 文禄耕地名寄せ
- 第1図 明治11年における東代の小字と地番
- 第2図 明治17年の一筆区画別面積
- 第3図 明治17年の地目
- 第4図 明治17年における村外地主の所有地分布
- 第5図 YJの所有地分布
- 第6図 明治17年における屋敷所有
- 第7図 寛政6年および享保18年における木綿作田畑(推定)
体裁:A5判 頁106 図7 表11 写真3
執筆・編集:足利健亮
発行:平成2年(1990)3月31日
価格:1,000円(税込み)