HOME組織から探す文化財課文化・スポーツ文化財指定・登録文化財松原市指定有形文化財 栄久寺 紙本墨書教如上人消息

松原市指定有形文化財 栄久寺 紙本墨書教如上人消息

更新日:2023年3月31日
  • 種類:松原市指定 有形文化財 美術工芸品 古文書
  • 記号番号:書第1号
  • 名称:栄久寺 紙本墨書 教如上人消息(えいきゅうじ しほんぼくしょ きょうにょしょうにんしょうそく)
  • 員数:1幅(ぷく)
  • 時代:安土桃山時代・天正8年(1580年)
  • 所在地:大阪府松原市立部1丁目
  • 所有者:宗教法人 栄久寺
  • 指定年月日:平成25年(2013)12月20日 
左写真が全景、右写真が消息の本紙部分の写真

左写真が全景、右写真が消息の本紙部分

説明

概要

真宗大谷派の願成山栄久寺(がんじょうざんえいきゅうじ)に残る青年期の教如(きょうにょ)が天正8年(1580)9月6日に発給した消息(手紙)です。消息の大きさは縦10.8センチメートル、横38センチメートルで現在は軸装されています。

教如は、天正8年3月に石山合戦で織田信長と和睦した父・本願寺第11世顕如(けんにょ)に反対し籠城の継続を主張し親子の縁を切られます(義絶)。その後籠城を続けますが、結局退去を余儀なくされ紀伊国雑賀(現在の和歌山市)に逃れます。

この消息は逗留中の雑賀から「河内国坊主衆中・同門徒衆中」に宛て発給され、「8月2日に大坂を去り雑賀に至り、端城が破却され無念である」と述べた後、一味同心の出家・在家の人々に対し支援を依頼しています。

現在、 「去二日大坂令退出至雑賀」で始まる同内容の消息は栄久寺のもの以外に5点確認されていますが、いずれも8月中旬に近江・美濃・尾張国へ発給されたものです。
 本消息は真宗門徒の活動が盛んであった河内国に残る数少ない教如消息の一つとして貴重です。

翻刻

去月二日大坂令
退出、至雑賀
在津候、無念之
雖始末候、端城等
就令破脚、不及了
簡次第成下、如
此候、就其今度
予一味同心之衆
毛頭気遣有間
敷候、各被嗜自
法義、猶以真俗
共馳走憑入計候、
穴賢/\

九月六日教如(花押)
河内国
坊主衆中
同門徒衆中

資料

外部リンク

オープンデータ

カテゴリー

お問い合わせ

松原市 教育委員会事務局教育総務部 文化財課

〒580-8501大阪府松原市阿保1丁目1番1号

電話:
072-334-1550(代表)
    HOME組織から探す文化財課文化・スポーツ文化財指定・登録文化財松原市指定有形文化財 栄久寺 紙本墨書教如上人消息