(つまやかせつさいとそのさくひん)
妻屋可雪斎秀員(つまやかせつさいひでかず)は、三宅村幕府領の庄屋を勤めながら、和歌を烏丸光栄(からすまこうえい)・光胤(こういん)父子に学び、古今和歌集の伝統を引き継いだ。
可雪斎が詠んだ和歌774首の詠草は、「積翠集」(せきすいしゅう)としてまとめられ住吉大社に奉納されており、現在に伝えられている。
当号はこの「積翠集」に収録された全774首と、師である烏丸光栄・光胤父子より添削をうけた和歌、そして一津屋村の医師・北山橘庵(きたやまきつあん)が可雪斎の晩年の様子を詠んで「橘庵詩抄」(きつあんししょう)に収録した漢詩などを掲載するもので、浪花に華やいだ江戸文学を研究するうえで貴重な一書である。
「松原市史研究紀要第7号 妻屋秀員と烏丸光栄口授」とあわせてどうぞ。
内容
口絵写真(白黒)
- 写1 積翠集草稿
- 写2 妻屋可雪斎墓碑
- 写3 積翠集(1)
- 写4 積翠集(2)
- 写5 橘庵詩鈔
- 写6 妻屋家親類書
解説
積翠集 妻屋秀員
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
- 恋
- 雑
妻屋秀員詠草
過積翠亭旧趾 北山橘庵
妻屋家「親類書」
体裁:A5判 頁179 写真6
執筆・編集:山口之夫
発行:昭和59年(1984)3月30日
価格:600円