自転車利用マナー、もう一度考えてみましょう。
自転車関連事故の状況
松原警察署管内で令和4年に発生した交通事故件数の総数397件(前年対比+40件)うち自転車関連事故は147件(前年対比+36件)で、交通死亡事故が1件となっています。
交通事故件数は年々減少傾向にありますが、自転車利用者の交通ルール無視やマナーの悪さから、歩行者等にケガを負わせるなどの大きな事故が増加傾向にあります。自転車は、道路交通法では軽車両に位置付けられており、「車のなかま」です。道路を通行するときは、「車」として交通ルールやマナーをしっかり守り、心・時間にゆとりをもった自転車利用を心掛けましょう。
交通ルール・マナーの違反は止めましょう!危険です!
交通ルール・マナーを守らないことで交通事故を起こしたり、交通事故に遭う危険性は高くなります。また、交通ルール違反により、罰則又は罰金が科される恐れがあります。
例えば・・・
- 夜間はライトを点灯しない。
※道路交通法第52条第1項、大阪府道路交通規則第10条第1項
罰則:5万円以下の罰金 - 交差点等で「止まれ」の標識があるのに、止まらなかったり、「止まれ」の標識が無い交差点でも速度を落とさず通行する。
※道路交通法第43条
罰則:3月以下の懲役又は5万円以下の罰金 - 携帯電話等を操作しながら、傘さしながら等の「~ながら運転」をする。
※道路交通法第71条第6号、大阪府道路交通規則第13条
罰則:5万円以下の罰金
など、こうした運転は危険で、重大な事故に繋がりますので絶対に止めましょう。
自転車保険の加入は義務!
自転車利用者(未成年者の場合は保護者)は、大阪府自転車条例により、自転車保険の加入が義務づけられています。
自転車事故の被害により、数千万円の賠償金を支払わなくてはならない場合があります。この賠償責任は、未成年者であっても免れられません。
過去の判決例
賠償額 | 事故の概要 |
---|---|
9,521万円 |
男子小学生が夜間、自転車で帰宅途中に歩行中の女性と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等で意識が戻らず、監督責任を問われた母親に賠償命令。 (神戸地方裁判所 平成25年7月4日判決) |
3,970万円 |
男子中学生の自転車が無灯火で歩道を走行し、男性会社員と衝突。男性会社員は転倒した際、頭を強打し死亡。 (大阪地方裁判所 平成19年7月10日判決) |
自転車安全利用ルールブック (PDFファイル: 1.5MB)
自転車のルール・マナーを守って安全運転!!
~道路交通法の改正(令和5年4月1日施行)により、全ての年齢層でヘルメット着用が努力義務に~
大阪府の統計では、自転車乗用中の事故においてヘルメットを着用していなかった方の致死率は、着用していた方に比べ約2.2倍高くなっています。
また、自転車の交通事故(平成30年~令和4年)によって亡くなられた方が147人で、そのうち頭部受傷による事故で亡くなられた方が94人(約64%)です。さらに頭部を負傷された方全員がヘルメット非着用でした。自転車を利用する際は、自転車用ヘルメットを着用しましょう。
自転車安全利用五則
- 車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
- 交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
- 夜間はライトを点灯
- 飲酒運転は禁止
- ヘルメットを着用
自転車のルール・マナーを守って安全運転を! (PDFファイル: 2.7MB)
大阪府警察本部では、自転車の交通秩序の整序化と規範意識の高揚を図り、自転車関連事故を減少させるため、平成27年4月に全国初となる「自転車対策室」を設置しています。下記にリンクを貼っていますので、ぜひご覧ください。
↓↓↓
【大阪府警察本部 自転車対策室】
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/kotsu/taisakushitsu/index.html
自転車は環境にもやさしく、健康にも良い最適な乗り物です。
事故のないことが、みんなの願いです。みんなで交通ルール・マナーを守りましょう。
【松原市セーフコミュニティ交通安全対策委員会】