- 種類:市指定 有形文化財 美術工芸品 歴史資料
- 記号番号:歴第1号
- 名称:布忍神社 布忍八景扁額(ぬのせじんじゃ ぬのせはっけいへんがく)
- 員数:6面
- 時代:江戸時代中期・宝永2年(1705年)
- 所在地:大阪府松原市北新町2丁目
- 所有者:宗教法人 布忍神社
- 指定年月日:平成21年(2009)2月3日

宮裏白櫻 狐村夕照(きゅうりはくおう こそんゆうしょう)

野塘春日 平田秋月(のとうじゅんじつ へいでんしゅうげつ)

南山残雪 西海晩望(なんざんざんせつ せいかいばんぼう)

竹林黄雀 篭池白鴎(ちくりんおうじゃく ろうちはくおう)

竹林黄雀 篭池白鴎の裏面(赤外写真を加工)
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説明
概説
布忍神社にある本扁額は約50センチメートル×2メートルのケヤキ板に布忍周辺の情景を彩色で描き、そこに漢詩や狂歌、俳句などが書き添えられたものです。1枚の板に2つの景色が描かれており「宮裏白櫻 狐村夕照」、「野塘春日 平田秋月」、「南山残雪 西海晩望」、「竹林黄雀 篭池白鴎」の4面が1組揃えとなります。これら4面の扁額は数十年前に向井村庄屋の寺田家より寄進されたもので、布忍神社に奉納されていた「宮裏白櫻 狐村夕照」、「野塘春日 平田秋月」の2面の扁額とあわせて合計6面が現在残っています。
「竹林黄雀 篭地白鴎」の左端には「寶永弐酉年十一月十三日」と奉納された日付が書かれ、裏面には願主28名と絵師の名前が示されています。願主は、寺内安林をはじめとする近隣農村の庄屋や僧侶達です。彼らはみな雅号や俳号を持ち、狂歌や俳句のサークルを作り活動していました。
本扁額は、江戸時代にこの地域の農村文学が高い水準にあったことを示す貴重な資料です。
布忍神社布忍八景扁額の翻刻を見る/PDFファイルを開く (PDFファイル: 487.3KB)
資料
松原市指定文化財調書_歴第1号 を見る/PDFファイルを開く (PDFファイル: 2.8MB)
たじひのだよりNo.9 を見る/PDFファイルを開く (PDFファイル: 3.8MB)
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外部リンク
オープンデータ
文化財一覧データセット(松原市/松原市オープンデータカタログサイト)